日本医師会 COVID-19有識者会議

ご挨拶

永井 良三日本医師会COVID-19有識者会議 座長自治医科大学 学長
COI:なし

COVID-19は、人類が初めて遭遇した感染症です。そのため多くのことが不明です。ウイルスの生物学的特徴や感染経路、感染に伴う生体の反応、とくに免疫応答、組織病理、臓器連関による病態形成、適切な予防・診断・治療法、合併症、疫学など、ほとんどわかっていないといえます。またPCR検査や抗体検査のあり方、検査の予防・診断・重症度判定における意義、既存医薬品の有効性の検証、PPE(個人防護具)、人工呼吸器、人工心肺装置の供給と運用、さらに地域における診療所と病院の連携と受け入れ体制など、喫緊の課題が山積です。そのなかで感染拡大は続いており、危険な環境のもとで、日夜懸命の努力を続けられている現場の方々に、心より感謝と敬意を表します。

COVID-19パンデミックはまだ始まったばかりです。すでに大量の情報や意見が発信されていますが、診療に追われている方々には、洪水のなかから有用な情報を選択することは容易でありません。こうした状況に鑑みて、本有識者会議は日本医師会のもとで、COVID-19 に関するできるだけ良質な情報を収集し、現場に提供することを目的として、本年4月18日に発足しました。情報の提供とともに、医学・医療上の問題提起や提案もしてまいります。

COVID-19との戦いは、医療・医学界はいうまでもなく、社会の総力をあげて取り組む必要があります。医療関係者におかれては、重要な情報やご意見をぜひお寄せください。国民の皆様には、この感染症の深刻さをご理解いただき、感染拡大防止のための行動抑制にご協力をよろしくお願い申し上げます。