TOP / 基礎・疫学 / 予防・疫学 / グラフでみる人口で補正した年代別・都道府県別整理版

グラフでみる人口で補正した年代別・都道府県別整理版

著者

COI

(2022年8月12日更新(4))

注:この記事は、有識者個人の意見です。COVID-19有識者会議の見解ではないことに留意ください。

COVID-19パンデミック第7波が収まらない。連日、全国および地域別の感染者数が報道されているが、人口は地域により大きく異なる。年代別の人口も同様であり、10歳未満は60歳代の人口の約7割である。このため流行状況を把握するには、新規感染者数だけでなく、地域別および年代別に人口で補正した感染者数が重要である。そこで厚生労働省公表の週別の年代・性別新規陽性者数 (https://covid19.mhlw.go.jp/)と総務省統計局の2020年国勢調査による年齢別人口(https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html)および2021年の人口推計(https://www.stat.go.jp/data/jinsui/index2.html#suikei)をもとに、人口10万人当たりの年代別・地域別新規感染者、入院治療等を要する感染者、さらに死亡者数を経時的なグラフで示すこととした。なお新規死亡者数は累積死亡者数の差に基づいている。

年代別・地域別新規陽性者数から見える課題

世代別・地域別の新規陽性者数と累積陽性者数は、厚生労働省より毎週公表されていたが、従来は1週間で累積数に組み込まれていたため、画面を保存しておかないと時系列分析はできなかった。今回の解析は、新規陽性者数をはじめとする様々なデータがエクセルファイルで提供されることによって可能となった。これらのデータと、国勢調査の人口データを連結することによって、人口補正を行った(大林千一自治医科大学客員教授による)。8月中旬時点でのデータからみえる点を以下に挙げる。

1.第6波と第7波における感染世代のシフト

第6波以降、若年世代が感染の中心となり、その傾向は第7波でも続いている。とくに10歳未満の新規陽性者数は、第3波~第5波を合計しても同世代の0.9%だったが、第6波(2021年12月29日~2022年6月21日)では、半年余りの間に11.4%に及んだ。感染者数の増加率は第6波より第7波の方が急速であり、2022年6月22日~8月9日の7週間に10歳未満の7.0%が感染した。これは小児へのワクチン接種を考えるうえで重要なデータである。

第7波における新規陽性者数の増加はいずれの世代でも同様だが、高齢世代の方が増加率は高い。とくに50歳以上の世代ではすでに第6波の感染者数に並んだ。高齢者の感染増は、要入院治療者の増加(8月11日時点で第6波のピーク時の2.28倍)に反映されていると考えられる。

2.20~40歳代女性の高い感染率

第7波の2022年8月3日~8月9日の週における世代別新規陽性率を男女に分けると、10歳代では男性の方が女性よりも若干高い(男性 vs 女性:1.41 vs 1.34%)。しかし20歳代、30歳代、40歳代では女性が男性を上回る(20歳代 1.52 vs 1.63%、30歳代 1.44 vs 1.54%、40歳代 1.15 vs 1.26%)。原因は不明であるが、感染の中心世代である子供と母親の接触によるのかもしれない。

3.死亡率の地域差

2020年以来の人口10万人当たりの死亡者数を地域別に比較すると、大阪圏、東京圏、北海道、沖縄県が高い。とくに北海道については累積陽性者数や要入院治療者で補正しても死亡率が高い。これが医療体制とどのような関係があるのか調査が必要である。

都道府県比較

(クリックで拡大)

新規陽性者数
入院治療等を要する者の数
重症者数
死亡者数

新規陽性者数とPCR検査実施人数比

(クリックで拡大)

ラグ0日
ラグ1日
ラグ2日
ラグ3日
ラグ4日
ラグ5日

第7波年代別週人口当たり新規陽性者数

(クリックで拡大)

全国
北海道
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

第7波年代別週人口当たり新規陽性者数(男女別)

(クリックで拡大)

全国
北海道
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

各都道府県の人口当たり療養状況別療養者数

(クリックで拡大)

全国
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

各都道府県の人口当たり入院者数・宿泊療養者数

(クリックで拡大)

全国
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

各都道府県の週人口当たり新規陽性者数

(クリックで拡大)

全国
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

各都道府県の人口当たり入院治療等を要する者の数

(クリックで拡大)

全国
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

各都道府県の人口当たり重症者数

(クリックで拡大)

全国
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

各都道府県の週人口当たり死亡者数

(クリックで拡大)

全国
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

関連記事